Windows 7からWindows 10へ。アップグレード準備はできていますか?

2014年にWindows XPサポートが終了となり、大きな騒ぎになったのも記憶に新しいですが、2020年1月14日はWindows 7、同年10月13日にはOffice 2010の延長サポート終了が控えています。サポート終了後はセキュリティ更新プログラムがリリースされないため、ウィルスやマルウェアの脅威にさらされるという課題を抱えることになります。

(2017年5月、WannaCryが猛威を振るった際、例外的にWindows XP向けにセキュリティ更新プログラムがリリースされましたが、あくまで特別措置と思っていた方がよいでしょう。)

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NetMarketShareによると、2018年の9月時点でWindows 7は約42.4%シェアを占めています。未だにメインのOSとして利用している組織も多いのではないのでしょうか。
同月には「Windows 7 Extended Security Updates (ESU)」という新たな延長サポートが発表されました。このサポートを利用し、Windows 7をもうしばらく使い続けるという選択肢もありますが、これは2023年までの有償サポートであり、料金は毎年増額されていきますのでコストがかかってしまいます。
Windows 8および8.1も延長サポート期限が2023年1月10日までですので、次のOSとしては「Windows 10」を選択されるケースが多いかと思います。

Windows XPの時もそうでしたが、サポート終了直前には駆け込み需要によるPCの品薄などが想定されます。Windows 10へ移行するには、早めの準備、綿密な計画が必要です。
今回の記事では、移行準備において特に重要となる「OSやソフトウェアなどの使用状況把握」「移行後の環境確認・検討」についてご説明します。

社内のOS、ソフトウェアの使用状況を把握する

サポートが終了したOSやソフトウェアが存在したままだと、セキュリティホールを放置することになり、非常に危険な状況です。そのような状況を避けるために、まずはWindows 7やOffice 2010が、組織内のどこでどれだけ使われているかを把握する必要があります。具体的にはインベントリ収集ツールなどを用いて、組織内でどのOSがどこでどれだけ使われているか、どんなソフトウェアがインストールされているかを漏れなく正確に把握しておきましょう。

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(手作業での調査は手間がかかるだけでなく、正確性に欠け、漏れが発生することも...)

また、現在組織内で使用している業務アプリケーションがWindows 7で動作している場合、移行について慎重に検討する必要があります。該当のアプリケーションが移行先のOSで正常に動作するか事前に検証をおこない、段階的に進めていくことが重要です。

移行後の環境を確認・検討する

Windows 10では、「Windows as a Service(WaaS)」という考え方のもと、サポートポリシーやアップデートの提供の考え方が変更されました。過去のメジャーバージョンアップやService Packで提供されていた機能アップグレードは1年に2回のタイミングで提供され、セキュリティ修正を中心とした品質アップデートは従来どおり、月次で更新プログラムとして提供されます。

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Windows 10を移行先として選択した場合、組織内の環境に合わせ、どのようにアップデートをおこなうか、いかに計画的におこなっていくかが重要となります。特に管理が必要なセキュリティ更新プログラムの適用漏れなどを防ぐため、WSUSを用いてアップデートを管理することも視野に入れ、効率的にアップデートを実施しましょう。

●WSUSのメリット・デメリット解説!Windows 10アップデート管理の課題を解決する方法

Officeに関しても、「働き方改革」の推進によりテレワークが普及するなか、クラウド環境のOffice 365などへ切り替える組織が増加しています。移行に必要な作業の洗い出しや移行後の環境整備など、余裕をもって早めに準備することが成功のカギです。

IT資産管理ソフト「SS1」でスムーズな移行準備を!

IT資産管理ソフト「SS1」は、組織内の機器のインベントリ情報を自動収集し、使用されているOSやインストールされているソフトウェアを可視化できます。サポート終了が近づくWindows 7やOffice 2010の洗い出しに大きな効果を発揮し、スムーズな移行計画の立案・実行を支援します。

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(SS1を用いた、Windows 7使用機器の抽出イメージ)

かつてWindows XPのサポートが終了となった際も、SS1を活用し、残存するWindows XP使用機器の洗い出しやスムーズな移行作業を実現された事例も多くあります。下記にご紹介しておりますので、是非ご参照ください。

●安藤ハザマ様の導入事例はこちら
●公益社団法人 日本将棋連盟様の導入事例はこちら

SS1でアップデートの効率化や、移行後の環境整備にも活用可能!

SS1は、定期的に配信される更新プログラムの適用・管理をスムーズに実施できます。WSUS(Windows Server Update Services)と連携し、操作・運用が難しいWSUSの設定をSS1でコントロールすることで、セキュアな環境構築を手軽におこなえます。
SS1単体でも、Windows 10の機能更新プログラムや、セキュリティ更新プログラムの適用管理が可能です。

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更新プログラムごと/機器ごとのアップデート状況を把握することができ、さらに、Windows 10においては、機器のOSバージョン/ビルド情報で詳細なバージョン情報を確認できます。いつでも社内の状況をチェックすることが可能になり、セキュリティホールへの対策検討や、管理の手間削減に貢献します。

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移行後の環境整備にも、SS1のファイル配布機能を活用できます。この機能では、管理者が管理対象PCへソフトウェアを自動でインストールできるだけでなく、配布したソフトウェアやドライバの中から必要なものだけを、使用者が任意で選択し、インストールすることが可能です。管理者は使用者ごとに異なるパターンを作成する手間なく環境整備できます。

また、配布したファイルの実行権限を指定できるため、セキュリティ対策として使用者にWindowsの管理者権限を付与していない環境においても、管理者権限でソフトウェアをインストールさせることが可能です。

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さらに、Office 365の各種アプリケーションを用いたメールや、操作ログも取得可能。OneDriveをはじめとしたオンラインストレージの使用状況も監視できるため、移行後の環境においても業務効率を損なわないセキュリティ強化が可能です。

Windows 10へのアップグレードは、早めの準備がカギ!

OSの移行に関する重要なポイント2点をご紹介いたしました。
スムーズなOS移行のカギは「早めの準備」です。まずは現状を正確に把握し、アップグレード後のことも踏まえたうえで、Windows 10への移行を計画的にすすめましょう。

移行の準備に必要な「OSやソフトウェアなどの使用状況の把握」などには、IT資産管理ソフトをご活用いただけます。Windows 10への移行でお困りごとがあれば、下記よりぜひお気軽にご相談ください。

●SS1に関するお問い合わせはこちら

著者プロフィール
SS1LAB編集部
IT資産管理ツールSS1/SS1クラウドを開発・販売している、株式会社ディー・オー・エスの営業企画部メンバーで構成されています。IT資産管理・ログ管理・情報セキュリティ対策など、情シス業務の効率化に役立つ最新トレンド情報を随時発信中!