オフィスの節電対策に。PC・ディスプレイの電源設定を見直そう

海外情勢や国内の電力供給事情の背景から「節電」「省エネ」の必要性が高まっています。日常生活においてだけでなく、企業活動においてもその協力が求められています。

今回は数ある節電方法のなかでも、見落とされがちなPCやディスプレイ(モニター)に関する節電対策についてご紹介します。

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求められる「節電・省エネ」

安定した電力供給が難しくなる可能性があるなか、2022年7月~9月においては、経済産業省/資源エネルギー庁より各家庭や事業者に向けて節電協力の要請が出されています。
電力供給については今後も不透明な状況が続くとみられ、この期間に限らず継続して配慮する必要があります。

また、このような直近の電力供給問題への対応としてだけでなく、近年は持続可能な社会を目指すため、「SDGs=持続可能な開発目標」達成への取り組みが活発になっています。無駄な電力消費を抑えることは地球環境の保護につながるため、重要なアクションのひとつといえます。
ESG(環境・社会・ガバナンス)に配慮した企業活動をおこなううえで「節電・省エネ」は、今改めて見直したいポイントです。

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(経済産業省/資源エネルギー庁から出されている事業者向け節電メニュー)

おすすめ対策は「PC・ディスプレイの設定変更」

経済産業省/資源エネルギー庁から出されている事業者向け節電メニューでは、さまざまな業種向けのアクションが記載されています。照明や空調の調整など、すでに取り組んでいるアクションもあるのではないでしょうか。
そこで意外に見落とされがちながら、効果的で取り組むメリットの大きい対策が「PCやディスプレイなどOA機器の設定変更」です。

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(基本アクションの事例 OA機器への対応で約3%の節電効果)

PCやディスプレイなどOA機器の設定変更をおこなうだけで、手軽に節電効果が得られます。
設定変更は簡単で、Windows OSをお使いであれば「Windowsの設定‐システム」メニューより「電源とスリープ」を選択。「●分間、PCの使用が無ければモニター(ディスプレイ)の電源を切る/スリープ状態にする」を設定するだけで完了です。
長期間PCを使用しない際は、PC本体の電源をオフ。さらに、電源プラグをコンセントから抜くことで節電効果を高められます。その他、PC使用時もディスプレイの輝度を落とすことで消費電力を削減することができます。

【おすすめのPC・ディスプレイ設定】
 ■PC向け
  ・離席時など短時間操作しない場合「スリープ」状態にする
  ・退社時など長時間操作しない場合「電源オフ」する
   ※Windows OSの場合、省電力モードも活用できます
 ■ディスプレイ向け
  ・画面の明るさ(輝度)を下げて使用する
  ・操作しない場合は「電源オフ」する

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(設定後は、手動で電源オフ/スリープする手間なく節電が可能)

企業全体で節電対策に取り組むには?

上記に紹介した通り、PCやディスプレイの電源設定は設定を変えるだけでおこなえる節電対策として、おすすめの方法です。企業全体で取り組むことができれば、大きな電力コストの削減につながります。
しかし、その設定変更は基本的にPC使用者各自に任せることになるため、実際の設定状況や節電効果は把握・管理しづらいという問題があります。

そこで、企業全体として取り組む際に活用できるのが、PCのインベントリ情報や稼働ログを収集し、設定変更までおこなえる「IT資産管理ソフト」です。ここからはIT資産管理ソフトを用いた、PCやディスプレイの節電対策についてご紹介していきます。
※画像はIT資産管理ソフトSS1のサンプルイメージです

■PCの稼働を把握し"電源つけっぱなし"をチェック

PCの電源オン、ログオン情報を一覧やグラフで確認することができます。業務時間外に電源がついたままになっているPCを発見することができ、使用者に状況を確認したり、電源をオフするよう注意喚起をおこなうことができます。
このように稼働状況を把握することで、不正な残業や長時間労働の防止にもつながります。

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(グラフでわかりやすく可視化。データでダウンロードも可能。)

■業務時間外はPCの電源をオフ

あらかじめ、業務時間外はPCの電源を強制的にオフにすることも可能です。
イレギュラーで業務時間外に業務が発生した場合は、申請または理由の登録をおこなうことでPCを使用できるため、無理のない運用がおこなえます。

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(制限内容、時間などを柔軟に指定可能。ユーザーへ表示するメッセージもカスタムできる。)

■離席などPCを使用していない間の節電設定を一括管理

曜日・時間帯を指定し、その期間の節電設定をコントロールすることができます。「モニタの電源を切る」「ハードディスクの電源を切る」「システムスタンバイ」「休止(スリープ)」それぞれ設定でき、業務にあわせた柔軟な設定変更が可能です。
設定変更を使用者任せにせず、効率的に節電効果をアップできます。

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(業務にあわせた節電設定が可能。業務に支障のない着実な対策ができる。)

その他にも、消費電力が多い端末の把握や、消費電力量の実績推移をグラフで確認、スクリーンセーバーが有効になっているかの確認などもおこなえます。IT資産管理ソフトを活用すれば、企業全体での節電対策を統合的に実施できます。

まとめ

今回はPCやディスプレイの設定変更による節電方法と、その対応に役立つIT資産管理ソフトでできることをご紹介しました。
IT資産管理ソフトSS1は、今回ご紹介したほかにもUSBメモリの使用制限などによる情報漏洩対策や、テレワーク環境のセキュリティ強化や労務管理などに役立てていただけるさまざまな機能をご用意しており、情報システム部門の方々の日々の業務効率化をご支援できます。
各種機能や費用の詳細は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

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著者プロフィール
SS1LAB編集部
IT資産管理ツールSS1/SS1クラウドを開発・販売している、株式会社ディー・オー・エスの営業企画部メンバーで構成されています。IT資産管理・ログ管理・情報セキュリティ対策など、情シス業務の効率化に役立つ最新トレンド情報を随時発信中!

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